◇メジャー最終戦◇全英オープン 最終日(20日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381yd(パー71…

金谷拓実は前進あるのみ!

◇メジャー最終戦◇全英オープン 最終日(20日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381yd(パー71)

20歳で戦った初のメジャーから、どれだけ前に進めただろう。金谷拓実が2019年「マスターズ」以来、6年以上13試合ぶりだったメジャーの週末を終えて「(当時より)成長していたら、うれしいなと思う」と話した。

日本人アマとして松山英樹以来7年ぶりの出場だったマスターズでは、初日を4人の日本勢トップの44位で滑り出して予選を通過。最終日「78」と崩れたものの4日間戦い抜いた。そんな輝かしく始まったメジャー挑戦のキャリアがトンネルに入る。PGAツアー(米ツアー)ルーキーの今年は出場19試合中13試合で予選落ちと、分厚い壁に叩きのめされてきた。

6年ぶりにメジャーを4日間戦い抜いた

メジャー通算14戦目で2度目の決勝ラウンドを、2日間ともアンダーパーで回った。3日目は2アンダー「69」。この日は3バーディ、2ボギー「70」。週末に失速することなく、通算2アンダー40位でフィニッシュした。フェアウェイキープ率67.9%(38/56)は3位。世界の猛者が集うフィールドで確かな爪痕を残した。

「メジャーもずっと落ちてばかりだったので。これを良いきっかけにできるように。また頑張りたい」と予選突破はあくまで通過点。経験を飛躍の糧にしたい。

フェアウェイキープ率は全体3位

練習日から大ギャラリーに囲まれる一週間で、目標を再確認した。「すごい人が来て、それだけゴルフが魅力的ということ。やっぱり、アメリカでプレーが続けられるように」。大会を終えてのフェデックスカップランキングは152位。来季シードの100位内、限定的出場権が与えられる125位以内はまだ遠い。レギュラーシーズンは残り2戦と厳しい状況だが、「少しでもポイントを稼いで、勝負できるように」と最後まで食らいつく覚悟だ。

米ツアーシード確保も諦めない

予選ラウンドを松山英樹と前後の組で回り、同じ51位だった3日目は同組になる可能性もあったが、またも1組違い。「(3日目のスタート前に)『回りたかったです』って(笑)。昨日の最後にバーディ獲っていれば今日もチャンスはあったけど…」と東北福祉大の先輩後輩ペアリングはかなわなかった。「もっともっと頑張って」。走り続けていれば、きっと背中は見えてくる。(北アイルランド・ポートラッシュ/合田拓斗)