「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

永野 将司 ながの・しょうじ
日出暘谷高→九州国際大→Honda
投手・左投左打・181センチ82キロ・1993年3月2日生(24歳)

 

 最速154キロを叩き出すサウスポー。昨秋の日本選手権関東最終予選の東芝戦では8回にマウンドに上がると、初球から150キロを連発し遂には当時自己最速の153キロをマーク。一躍、プロスカウト陣に注目されるようになった。

 そんな永野は大分県杵築市出身。市立山香小時代、軟式・山香少年野球クラブで野球を始め、市立山香中では軟式野球部に所属して以降、現在まで波瀾万丈の野球人生を歩んできた。

 県立日出暘谷高(現:日出総合高)では外野手兼任3番手投手。目立った成績を残すことはできず。九州国際大では本格的に投手に転向し、最速149キロまで球速を上げたものの、4年時に左ヒジを故障しトミー・ジョン手術。その影響で大学卒業後はどのチームにも所属できず、いわゆる就職浪人として地道にリハビリを重ねる日々を続けてきた。

 そして昨年になると左腕投手を求めていたHondaへの練習参加をきっかけに入社を果たした永野は、1年目から公式戦で登板の機会を与えられるまでにカムバックした。

 そして今季はHonda左リリーバー陣の一角を占めることに。3月のJABAスポニチ大会、5月のJABA北海道大会兼東北大会までは苦しんだものの、6月の都市対抗・南関東予選のYBC柏戦で好投すると、都市対抗本戦でも1回戦のJR四国戦に7回から登板。先頭打者を内角のストレートで詰まらせセカンドゴロに打ち取り、次打者の4球目には150キロを計測。最後は149キロの真っ直ぐで空振り三振を奪い、ストレートでグイグイと押していく力のピッチングで打者2人を抑えてみせた。

 現在は短いイニングでの救援がほとんどとはいえ、ストレートの球速は常時140キロ後半。150キロを超えるボールも多い永野。自分で道を切り拓いた24歳は、左腕日本人屈指のスピードを武器に、夢を現実にする瞬間を待つ。