「ストックホルム・オープン」(10月16日~10月22日/スウェーデン・ストックホルム/ハードコート)のシングルス決勝が行われ、第1シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と第4シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)…

「ストックホルム・オープン」(10月16日~10月22日/スウェーデン・ストックホルム/ハードコート)のシングルス決勝が行われ、第1シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と第4シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が対戦。デル ポトロが6-4、6-2のストレートで勝利し、連覇を達成した。試合時間は1時間23分だった。

デル ポトロは第1セットを先取し、その勢いのまま、第2セットに入ってもディミトロフに1度もブレークを与えることなく勝利をもぎとった。

デル ポトロは昨年に続き「ストックホルム・オープン」2連覇となった。一方のディミトロフは、2013年にツアー初優勝となった今大会での2度目の勝利とはならなかった。

ATP公式サイトは、「タンディルのタワー」(デル ポトロのことを指している)が再びテニス界のトップに向かって上昇している。と報じた。

デル ポトロは「今日はグリゴールを相手に、今週最高の試合をした。不運だったね、ごめんグリゴール」と語った。「戻って来てこの大きなトロフィーを抱えることができて最高だ。できれば来年も来れるといい。ストックホルムにいるのが大好きなんだ。この街がすごく好きだ。スウェーデンの人たちが好きだし、今週皆さんが本当にとてもよくしてくれた。全員に感謝したい」

対して敗れたディミトロフは、「コートの上でも外でもより秀でたジェントルマンに負けるとは思っていなかった。フアン、おめでとう...君は今年1年を通して、相当な数の試合をこなす中で素晴らしいプレーをしていたし、残りのシーズンも幸運に恵まれることを祈っているよ」「残念ながら今日はもうこれ以上戦えない。でもやはり、フアンは優勝に値する選手だった」と語った。

デル ポトロは、自身20個目のATPワールドツアーのタイトルを掴んだだけでなく、「レース・トゥ・ロンドン」の争いにも飛び込んだ。29歳のデル ポトロは、2,135ポイントで14位に上昇し、現在出場枠の最終順位にいるパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を470ポイン差で追っている。またデル ポトロは、将来の可能性にも目を向けている。

「 (ATP) ランキングでまだ順位を上げている。すでに上位20位にはいて、来シーズンを守るのにそれほど多くのポイントはいらない。上位10位のみんなに近づくことができるかも」とデル ポトロは語った。「手首にいろいろな問題があった後で、これは夢のようなこと。そのランキング、順位にまた達することができるのは、すばらしいことだ。でも僕はとても落ち着いている。調子よく、いい健康状態を維持してテニスをし続けたいんだ」

デル ポトロはサーブで決勝戦を優位に進めた。9つのエースを決め、直面した4つのブレークポイント全てをセーブした。デル ポトロは、彼にふさわしく、デュースコートのダウン・ザ・ミドルにビッグサーブを放って対戦相手からミスを引き出し、選手権を終わらせた。マッチポイントでボールがネットにかかった瞬間、デル ポトロは両腕を天井に向かって真っ直ぐ伸ばし、喜びを表した。

デル ポトロは「スイス・インドア」に、ディミトロフは「エルステ・バンク・オープン」にそれぞれ出場予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ストックホルム・オープン」で優勝したデル ポトロ(上海ロレックス・マスターズのときのもの)

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)