(20日、第107回全国高校野球選手権長崎大会3回戦 佐世保高専2―9波佐見=7回コールド) 五回表2死、波佐見との7点…

(20日、第107回全国高校野球選手権長崎大会3回戦 佐世保高専2―9波佐見=7回コールド)

 五回表2死、波佐見との7点差を追う佐世保高専の攻撃の場面。ベンチに控えていた大島工主将(3年)は代打に指名され、打席に向かった。

 「積極的に打ってこい」と、ベンチから送り出され、うれしさと緊張がないまぜの気持ちでバットを構えた。「できるだけ粘って、くらいついてこう」。力いっぱい振ったが三振に。長崎大会で、最後の打席となった。

 チームに3年生は3人のみ。本人は野球経験は多くはないが、何事にもまじめに取り組む姿勢が信頼され、主将を務めてきた。この日も三塁コーチとして、大きな身ぶりで仲間を鼓舞した。

 試合は一回表、佐世保高専の先頭打者が生還して1点を先取したものの、その裏には2点を返され、最後は七回コールドで敗れた。「一回の良い流れに乗りきれなかったし、自分が打てなかったことも悔しい」と涙ぐんだ。

 試合後、勝ち進んだ波佐見の古賀司主将に千羽鶴を手渡し、「僕たちの分まで頑張ってください」と、勝利を託した。(菅野みゆき)