(20日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会5回戦 藤嶺藤沢0―4横浜) 0―4で迎えた七回裏。五回から継投した藤嶺…
(20日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会5回戦 藤嶺藤沢0―4横浜)
0―4で迎えた七回裏。五回から継投した藤嶺藤沢のエース井手涼之介(3年)は先頭打者に二塁打を打たれ、横浜の4番・奥村頼人(3年)を迎えた。
捕手の要求は直球だったが、首を振った。「スイングが鋭い。変化球でかわすべきだ」。カットボールのサインにうなずき、一塁ゴロにうちとった。次打者にはスプリット、その次はスライダーを打たせて、無失点で乗り切った。
「横浜打線を想定して配球を考えていた。対策の成果が出た」
藤嶺藤沢は1985年に初出場して以降、甲子園から遠ざかっている。チームは2年前に就任した菊地幹監督の下でフィジカル強化に取り組んできた。今春の県大会では、昨夏の神奈川大会を制した東海大相模を相手に延長十回タイブレークの接戦を演じるなど、着実に力をつけてきた。
今の代になって、選手が「甲子園」と口にすることが増えたという。これまで、横浜や東海大相模などの甲子園常連校には勝てないというイメージが部内にあったが、菊地監督は「(今は)自分も選手たちも本気で目指している」。
井手はこの日、選抜王者の横浜を相手に四回無失点と好投した。試合には敗れたが、「最高に楽しかった」と満面の笑みで振り返った。(中嶋周平)