(20日、第107回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 祐誠1―3九州国際大付) 1―2で迎えた八回裏2死二塁。マウンド…
(20日、第107回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 祐誠1―3九州国際大付)
1―2で迎えた八回裏2死二塁。マウンドに立つ祐誠のエース、沖田大空(ひろたか)投手(3年)は、帽子をかぶり直すと一呼吸ついた。気持ちを落ち着けたが、直後に放ったスライダーは甘く入り、打球は中前へ。決定的な追加点。九回表には打席に立ったが、内野ゴロに倒れ、見せ場をつくることはできなかった。
涙をのんだ相手、九州国際大付は2年前の夏の代表校だ。当時ベスト8に進んだ祐誠は、準々決勝で対戦し1―4で敗戦。その試合を、当時1年生の沖田投手はスタンドで見守っていた。
自分たちの代が、先輩たちの思いを背負って2年越しのリベンジを――。初戦となった3回戦の九産大九産戦では先発して5回を無失点。調子がよく手応えがあった。4回戦では登板せず、体力を温存して臨んだ大事な一戦だった。
この日は救援で登板した五回こそ失策や自身の暴投も絡んで失点したが、六回、七回には打たせて取る本来の投球ができていた。それだけに「八回のあの場面で打たれたのが悔やまれる」。
試合後、泣き崩れる中、ずっとバッテリーを組んできた松石純弥捕手(3年)が「感謝しかない」と声をかけてくれた。自分を最後まで信じてくれた仲間がいてくれたことがありがたい、と思う。「この悔しさを糧に、大学でも野球を頑張りたい」(山本達洋)