◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日(20日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72…

今季初優勝に迫りながらも1打差2位で終えた河本結

◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日(20日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72)◇晴れ(無観客)

4打差16位から出た河本結は今季自己ベストスコアに並ぶ6バーディ、ボギーなしの「66」でプレーし、優勝スコアに1打差の通算14アンダー2位で終えた。この日は最終組から6組前でスタート。クラブハウスリーダーとしてホールアウトし、最終的に小祝さくらの優勝を見届けたが、「(優勝へは)祈れなかった。16アンダーで終えてタイで並べれば(可能性はあった)ぐらいだったと思う」と潔く振り返った。

直近2試合は連続で途中棄権した。6月「全米女子プロ」(予選落ち)から帰国してすぐの「アース・モンダミンカップ」(3位タイ)あたりから、体の至るところに痛みが出始めたという。2週前の「資生堂・JAL レディスオープン」では熱中症になった。

腰の痛みは和らいだが、怖さが残る中でのプレーだった

「もうボロボロというか。先週の火曜日の夜に左ふくらはぎをつっちゃって、軽い肉離れで歩けなかった」。帯同するトレーナーの治療により回復したものの、今度は左手首に痛みを感じるようになった。「たぶんそれ(左手首)をかばって、腰を痛めてしまったんだと思う」と「資生堂―」は最終日の途中に腰痛でリタイアした。

そんなコンディション不良からの回復を目指し、トレーニングを見直そうと踏み切った矢先の優勝争い。依然として万全ではない中でも、2024年「NEC軽井沢72」以来の3勝目が狙える位置に闘志は高まった。リーダーボードを確認して、常に戦況を把握。「前半だけで4つ伸ばすのが目標だったのが(2バーディで)届かなくて。10番、11番の2連続バーディでちょっと勢いに乗れたかなと思ったけど、16番(パー5)でティショットを入れちゃいけない右バンカーに入れた。あそこで今日の勝負はついたと思った」と、終盤チャンスホールのパーを悔しがった。

万全なコンディションに戻してシーズン後半戦に臨みたい

今週は北アイルランドで開催中の男子メジャー「全英オープン」に弟の河本力が出場している。期間中は予選通過できるかを気にしつつも、「力にそんなに時間は割けないです」とバッサリ。あす月曜日に病院に行って腰の検査を受けるという。「たぶん筋肉のあたりを痛めていると思うけど、ヘルニアだったりすると危ないので。ほぼ痛みもなくて、でも怖さはある」。今大会でシーズンは折り返し。身体への不安を払しょくして、国内メジャー3試合が控える後半戦に乗り込みたい。(宮城県富谷市/石井操)