(20日、第107回全国高校野球選手権滋賀大会3回戦 八幡商9―2彦根総合=8回コールド) 最速145キロの遊撃手。彦根…

(20日、第107回全国高校野球選手権滋賀大会3回戦 八幡商9―2彦根総合=8回コールド)

 最速145キロの遊撃手。彦根総合の吉田康清(こうせい)選手(3年)は、「ここぞ」という勝負の試合で登板する投手陣の柱だ。

 今大会のシード権がかかった、春の県大会準々決勝で投手として先発。滋賀短大付を完封し、4強入りに貢献した。

 持ち味は速球とキレのある変化球。大会前には「全試合投げる気持ち」と意気込みを語った。

 迎えた八幡商との3回戦。「大会のヤマ場。吉田でいくと決めていた」と北野力監督。先発した吉田選手は低めにボールを集めて、強力打線を七回まで1点に抑えた。

 だが、八回に同点に追いつかれて降板。救援した投手も流れを止められず、八回だけで8失点。コールド負けを喫した。

 吉田選手はこの日、7四球を与えたが「攻めた結果。言うことのない投球だった」と村木漣(れん)捕手(3年)。2年前に選抜大会に初出場した彦根総合だが、それからは甲子園から遠ざかっている。吉田選手は目を潤ませて言った。「最後、甲子園に行きたったけど、やり切った気持ちです」(仲程雄平)