(20日、第107回全国高校野球選手権茨城大会4回戦、常磐大0―1藤代) 0―0で迎えた四回表。常磐大の先頭打者、瀬谷…
(20日、第107回全国高校野球選手権茨城大会4回戦、常磐大0―1藤代)
0―0で迎えた四回表。常磐大の先頭打者、瀬谷優輝(まさき)(3年)は狙っていた低めの変化球を振り抜き、一塁まで全力で駆け抜けた。記録は遊撃への内野安打になった。
「みんな、任せたぞ」。身長178センチ、92キロ。大きな体と力が自慢。でも、こだわったのは、つなぐ野球だった。
昨夏の茨城大会準決勝のつくば秀英戦で先発出場し、3点本塁打を放った。だが、チームは九回にサヨナラ負けを喫した。「本塁打を1本打っても負ける。出塁して得点を増やすことが大事」と、敗戦の悔しさから学んだ。
冬を越し、ベンチプレスは95キロから110キロに。「チーム1のパワー」と誇る。ただ、ボールを固定して打つティー打撃でフォームを固め、打率の向上に力を入れた。
迎えた夏は調子がよかった。初戦の2回戦と3回戦で計8打数3安打。内角を打つのが得意で、攻められてもはね返せる自信があった。
だが、20日の試合。1点リードされた九回表に先頭打者で回ってきた。内角を攻められ続けて詰まり、左飛に打ちとられた。夏が終わった。
試合後、「成長できていなかったのかな」と取材に答えた。ただ、晴れやかな表情だった。
1点を追い、みんなとつないできた。「仲間と出会えた。最高の3年間でした」。インタビュー直後、仲間たちと抱き合った。(後藤隆之)