2打席連続弾でナショナル・リーグの本塁打王争いでトップに立ったスアレス(C)Getty Images ベテランの存在感が…

2打席連続弾でナショナル・リーグの本塁打王争いでトップに立ったスアレス(C)Getty Images
ベテランの存在感が増している。現地時間7月19日に行われたカージナルス戦で、ダイヤモンドバックスのエウヘニオ・スアレスは初回に32号2ラン、3回に33号ソロとマーク。ナショナル・リーグの本塁打と打点の2部門でトップに躍り出た。
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シーズン前半戦で31本塁打を放っていた34歳は、後半戦も絶好調。圧巻の2打席連続弾で、一時は大谷翔平(ドジャース)が独走状態にあったリーグ本塁打ランキングのトップタイに浮上。さらに打点王争いでは2位の鈴木誠也(80/カブス)を超える81で単独1位に立った。
直近7試合で5本塁打、長打率は9割(.958)超えというスアレス。相手からすれば、驚異でしかないスラッガーだが、大谷と鈴木とのタイトル争いから“消える”可能性が浮上している。というのも、現地時間7月30日にデッドラインを迎えるトレード市場でヤンキースをはじめとするアメリカン・リーグ球団に移籍するかもしれないのだ。
今オフにFAとなるスアレスは、トレード市場の人気銘柄でもある。35歳を目前にしている“加齢”は懸念材料ではあるものの、ポストシーズン進出を見込んだコンテンダーチームにとって、後半戦の起爆剤としての期待値は小さくない。
とりわけ熱心とされているのが、アメリカン・リーグ東地区で首位ブルージェイズを追うヤンキースだ。昨季にワールドシリーズで競り負けた名門は、チームの「穴」とされる三塁手を務めるスアレス獲得に奔走。米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者によれば、すでにダイヤモンドバックス側に交渉の余地があるかを確認しているという。こうした動きをふまえて同記者は「スアレスの移籍はほぼ確実だ」とも断言している。
当人も名門移籍には前向きと見られている。ニューヨークの放送局『SNY』のインタビューに応じた際にヤンキースへの意見を求められたスアレスは、「勝とうとしている。彼らはまだハングリーだ。もしそこへ移ったら、ワールドシリーズで勝つためにベストを尽くす」とコメント。勝利に貪欲なチームへの移籍を仄めかしている。
仮にスアレスがヤンキース移籍を果たせば、大谷と鈴木が食い込むタイトルレースから強大なライバルがいなくなる。それだけに期限が迫る今夏のトレードの動きから目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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