(19日、第107回全国高校野球選手権滋賀大会3回戦 近江13―6水口東) 水口東は、マネジャーの奥村さくらさん(3年)…

(19日、第107回全国高校野球選手権滋賀大会3回戦 近江13―6水口東)

 水口東は、マネジャーの奥村さくらさん(3年)が副主将として、チームを引っ張ってきた。

 小学生のときに野球を経験した。主将だった兄の背中を追って水口東の野球部に入部。念願のマネジャーになった。

 マネジャーの仕事のほか、練習でノックを打ったり打撃練習でボールを投げたりした。「よく声も出る、いい副キャプテン」と村田潤平監督。中井悠斗主将(3年)も「みんなをまとめてくれて頼りになる」と話す。

 近江との3回戦。奥村さんは試合前、ユニホーム姿で選手たちにノック。試合ではスコアをつけたり、ベンチの最前列で声援を送ったりした。

 チームは1―10で迎えた七回、5連打などで5得点。一緒に練習をしてきた仲間の驚異の粘りに、奥村さんは涙が出た。

 昨秋の県大会で敗れた近江に勝つことはできなかった。みんなと部活ができなくなることは悲しいが、「いい試合やった」とねぎらった。(仲程雄平)