(19日、第107回全国高校野球選手権宮城大会3回戦 東北2―1仙台三) 仙台三の1番打者を担う佐藤誠真主将(3年)は…

 (19日、第107回全国高校野球選手権宮城大会3回戦 東北2―1仙台三)

 仙台三の1番打者を担う佐藤誠真主将(3年)は「小さなことを大事にする」性格。試合中の味方への声かけや、用具の整理にも手を抜かずチームを引っ張ってきた。

 六回表は無死一塁で打順が回ってきた。「絶対に次の打者につなぐ」と厳しい球にはファウルで粘った。

 フルカウントになった8球目、狙っていたスライダーが甘く入った。見逃さず左方向へ打ち返すと、左翼手が後逸した隙をついて一塁走者が本塁に生還。「やってきたことが報われた」

 「信念は譲れない」という思いからチームメートと衝突することもあった主将としての1年。振り返って最初に出た言葉は、「それでも一緒に野球をしてくれてありがとう」。苦しい時期も多かったが、やりきった。(三村悠)