<2025年全国高等学校野球選手権千葉大会:市船橋10-2千葉明徳◇19日◇4回戦◇千葉総合スポーツセンター野球場 市船…

<2025年全国高等学校野球選手権千葉大会:市船橋10-2千葉明徳◇19日◇4回戦◇千葉総合スポーツセンター野球場

 市船橋の先発・清水 健士朗投手(3年)は、6回2安打2失点の好投を見せた。自慢の真っすぐは自己最速タイの144キロを計測し、力のあるボールで7奪三振を記録した。

 それでも右腕は浮かれることはなかった。「今日は点数をつけるなら20点」。自らを厳しく評価し、反省しきりだった。

 前回登板の光英VERITAS戦では3回途中3失点で降板。「体が前に突っ込む癖があるので、自分のフォームを見つめ直した」と、この日は初回から連続三振を奪い、修正の成果を示す立ち上がりを見せた。

 しかし、4回に先頭打者から二者連続で四球を出し、その後に内野安打で失点を許した。6回にも四球2つと内野安打で満塁のピンチを招き、暴投で2点目を失った。なんとか6回2失点にまとめたものの、制球面で崩れ「マウンドでの修正力は練習試合でもやってきた。もう一度帰ってブルペン入って見直したい」と唇を噛んだ。

 6回7四球と課題は明確だが、常時140キロ近くの直球は相手にとっても脅威となる。バッテリーを組む花嶋 大和捕手(3年)も「投げっぷりの良さはチームで一番」と評価する。清水健も「勢いのあるストレートに注目してほしい」と、市船橋投手陣で一番の直球を目指し、次戦以降も腕を振る覚悟だ。