(19日、全国高校野球選手権埼玉大会4回戦 浦和実6―1滑川総合) 優勝候補・浦和学院を倒し、一気に注目を浴びた滑川総合…

(19日、全国高校野球選手権埼玉大会4回戦 浦和実6―1滑川総合)

 優勝候補・浦和学院を倒し、一気に注目を浴びた滑川総合だったが、やはり「強豪私立」の壁は高かった。

 昨秋は立教新座に、今春は山村学園に敗れ県大会2回戦で去っていた。

 「私立にはかなわない」。思い悩む日々が続き、黒崎太陽主将(3年)は仲間と何度も話し合った。

 どうやっても圧倒的な打力を持てない。だからこそ、奪ったリードを保つ守りを鍛えた。練習時間の半分以上を守備に費やした。

 浦和実戦。努力の成果は出せた。毎回のようにチームは三塁走者を背負うも、堅実な守りでビッグイニングをつくらせなかった。

 ただ、打線がつながらず1点を返すのがやっとだった。最後の夏も私立に敗れた。それでも涙はない。「100人中100人が負けると思っていた戦いを越えてここまで来られた。みんなには感謝しかないです」(恒川隼)