(19日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 尼崎双星2―9東洋大姫路) 「この舞台に立たせてくれてありがとう…

 (19日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 尼崎双星2―9東洋大姫路)

 「この舞台に立たせてくれてありがとうと伝えたい」。尼崎双星のエース本道桔平投手(3年)は試合後にそう語った。

 四回2死満塁のピンチでマウンドへ上がった。「(先発投手の)2年生に任せていた分、次は背番号1の自分が抑える」。自信のある縦に変化するスライダーを低めに投げ込み、三振を奪った。

 これが今大会の初登板だった。大会の1カ月余り前に肩に炎症がみつかり、ベンチから2年生投手の奮闘を見守っていた。「悔しかった」。ボールは投げずに、走り込みを続けていた。

 この日の相手は、今春の選抜大会出場の東洋大姫路。医師や監督らと相談し、「投球できる」と判断された。

 五回と六回に失点したが、「楽しかった」と涙はなかった。「最後の夏に投げられた。ここまで勝ってくれた2年生には、ありがとうしかない」。感謝の言葉であふれていた。(原晟也)