(18日、第107回全国高校野球選手権愛知大会3回戦 豊田大谷7―4名古屋市工芸) 「自分の力でチームを勝たせたい」。…
(18日、第107回全国高校野球選手権愛知大会3回戦 豊田大谷7―4名古屋市工芸)
「自分の力でチームを勝たせたい」。名古屋市工芸のエース福島出雲投手(3年)は、勝利への執念を抱いて先発のマウンドへ上がった。
入学してから2年連続、夏の大会は初戦敗退。昨年は背番号10で先発したが、チームはサヨナラ負けを喫した。「今年こそ校歌を歌う」を目標に力をつけ、今大会は2試合をコールドで勝ち上がってきた。
昨年までは野手もしていたが、今年から投手に専念。ウェートトレーニングなどに取り組み、「キレで押す投球だったが、球威も加わるようになった」という。
この日は四回に3失点したが、以降は八回まで相手に得点を許さなかった。九回に同点に追いつかれ、延長タイブレークで敗れたものの、完投しエースとしての務めを果たした。
「正直勝ちたかった。でも、出し切った」。最後は笑顔で振り返った。(鎌形祐花)