(19日、第107回全国高校野球選手権大分大会3回戦 大分西2―12大分舞鶴=六回コールド) 苦戦は覚悟していた。相手…

 (19日、第107回全国高校野球選手権大分大会3回戦 大分西2―12大分舞鶴=六回コールド)

 苦戦は覚悟していた。相手は昨夏準優勝の大分舞鶴。「ここで食らいつかないといけない」。2点を先制されて迎えた二回表、2死二塁で打席に向かった大分西の三原絢大捕手(3年)はグリップを握りしめた。

 「絶対にバットに当てる」を目標とし、冬場にティースタンドでミートの技術を徹底的に磨いた。中軸を任されていたが、6月、正捕手のけがで三塁手から捕手に転向。経験は乏しかったが、「守りに重きを置きたい」という前田講平監督の言葉を受け止め、守備練習に力を入れた。打順は下位に下がった。

 この日の打順は7番。相手は「速く、しかも重い」球を投げる好投手だった。それでも二回のチャンスでは、内角高めの球に食らいついた。当たった瞬間、「詰まった」と感じたが、意地で引っ張った。左方向への適時打となり、1点をかえした。自らも三塁まで進んだ後、重盗で生還。試合を振り出しに戻した。

 だが反撃はそこまで。着実に加点する大分舞鶴に追いつくことはできなかった。「悔しいけど、意地は見せた」。試合後、三原捕手は静かにうなずいた。(神﨑卓征)