(19日、第107回全国高校野球選手権新潟大会 新潟明訓3―0村上桜ケ丘) 新潟明訓エースの田村洸太郎(3年)は、9回…
(19日、第107回全国高校野球選手権新潟大会 新潟明訓3―0村上桜ケ丘)
新潟明訓エースの田村洸太郎(3年)は、9回に代打を送られるまで8回を投げ切り、3安打無得点に抑えた。頼りにしたのがチームメートがまとめたデータだ。東京学館新潟戦で13点、次の三条戦で9点をとった村上桜ケ丘の各打者の癖や特徴をまとめたもので、試合前に頭に入れた。投球の多くはスライダー、チェンジアップなどの変化球。バッテリーを組む捕手の関川慶太(3年)と「まっすぐは見せ球。低めの変化球でズバッと決める」ことを徹底した。
打席でもデータが生きた。二回の左越え適時二塁打、四回の右翼線の適時二塁打はいずれもストレートを打ち返した。相手投手の球種の割合が頭に入っていたという。四回は「外中心に攻めてくると思ったので、外角を意識してバットを出した」と振り返る。
■データ班「めちゃくちゃでかい」
データをまとめたのは、島田修監督が指名した選手たちで構成するデータ班。相手チームについてビデオを見ながら分析しているといい、投手はマウンドに上がる前に必ずノートに目を通す。田村はチームメートについて「データ班はほんとうに頑張っている。めちゃくちゃでかい存在です」(エリアリポーター・久保田正)