投打二刀流で異彩を放つ大谷(C)Getty Images メジャーリーグのレギュラーシーズンはいよいよ後半戦が幕開け。地…

投打二刀流で異彩を放つ大谷(C)Getty Images
メジャーリーグのレギュラーシーズンはいよいよ後半戦が幕開け。地区優勝争いはもちろん、ポストシーズン進出を巡る戦いがより白熱する一方で、個人タイトルの行方にも関心が集まっている。
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とりわけ巷で熱心に論じられているのは、MVPを巡る議論だ。ファンはもちろん、メディアの間でも様々な意見が論じられ、娯楽の尽きないテーマなのだが、今季のナショナル・リーグにおいては「大谷一強」という見方が根強い。
今季のナショナル・リーグにおいて候補者がいないわけではない。とりわけカブスの俊英ピート・クロウ=アームストロングは、前半戦で25本塁打、27盗塁、OPS.846とハイアベレージをマーク。アグレッシブなパフォーマンスで存在感を放った。
しかし、大谷翔平は別次元だとも言える。現地時間6月16日のパドレス戦から投手としても実戦復帰を果たした偉才は、投げては5先発で防御率1.00、奪三振率10.00をマーク。打ってもリーグトップの32本塁打、長打率.605を記録。まさに格の違いを見せつけている。
鵜の目鷹の目の識者も二刀流スターの4度目の快挙を断言する。現地時間7月18日には、MLBの公式ネット局『MLB Network』の番組「MLB Tonight」において、MVPを巡る討論が白熱。その中でも、やはり「ナショナル・リーグはショウヘイ・オオタニで決まりだ。異論はないでしょう」と語られた。
番組のゲスト解説を務めた元パドレスのヨンダー・アロンソ氏は「もう、仮にここからホームランを一本も打たなくたって、彼は投げているわけだからMVPだ」と力説。「それだけオオタニがずば抜けているってことだ。仕方ないよ。僕らが語るのは、『MVPの次点は誰か』ってことぐらいだと思うね」と持論を展開した。
では、この先もこうした「大谷一強」は続くのか。同じく番組のゲスト解説を務めた元タイガースの捕手であるアレックス・アビラ氏は、こう指摘している。
「オオタニのようにあらゆる面で、試合に影響を与える選手からMVPの座を奪うには、当たり前だけど、多方面で試合に貢献できることを証明する必要がある。正直に言えば、僕はフアン・ソトが大好きだ。彼は僕の人生で最高の打者の一人でもある。
だけど、守備はそんなに優れてないし、走塁もそこまでじゃない。でも、それじゃオオタニからは奪えない。打つだけじゃなくて、守備や走塁でも試合に影響を与えるプレーが出来て初めて、オオタニとのMVP争いに加われるんだと思う」
米球界で広まる「MVP=大谷」。そうした考えを根付かせた彼の二刀流には、ただただ脱帽するほかにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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