(18日、第107回全国高校野球選手権京都大会4回戦、京都国際3―2京都共栄=延長十回タイブレーク) 昨夏の甲子園で歓喜…
(18日、第107回全国高校野球選手権京都大会4回戦、京都国際3―2京都共栄=延長十回タイブレーク)
昨夏の甲子園で歓喜の輪の中心にいた西村一毅(いっき)(3年)は、この夏も成長の途上にいるという。
1学年上の中崎琉生との左腕二枚看板を形成した1年前。得意のチェンジアップで、打者のタイミングを外す投球術が光った。
今夏は背番号1を背負い、春の京都大会を制した京都共栄との4回戦で大会初のマウンドへ。打者の胸元を突く力強い直球で、三振を積み上げていった。
互いに無得点のまま迎えた延長十回。不運な打球もあって2点を先行された。西村は「試された。秋、春と全く同じ展開だった」と振り返る。
全国制覇した後、昨秋と今春の京都大会で接戦を落とした。終盤に走者を背負うと、「焦って息が上がっていた」。制球を乱して失点し、敗戦につながった。反省を生かすべく、「粘り強さ」を鍛えてきた。
だから、この日、苦境を迎えても、「成長できる場だと心で感じていた」と西村。周囲を見渡して息を整え、気持ちを切らさなかった。
2死二塁からスライダーで空振りを誘い、この日13個目の三振を奪って後続を断った。
直後の攻撃で捕手の猪股琉冴(同)が同点の2点適時二塁打を放ち、最後は押し出し死球でサヨナラ勝ち。
小牧憲継監督は「勝負根性が出てきた。まだまだ発展途上」と話す。
西村は「何も変わらず、ここで負けるのは嫌だった」と意地をのぞかせた。当面の目標は「全員で優勝旗を持って、甲子園に戻ること」。その先にある史上7校目の連覇に向け、腕を振り続ける。(平田瑛美)