男子ゴルフの世界最高峰といえるメジャートーナメントの2025年最終戦が7月17日(木)に開幕しました。「全英オープン」…

長すぎる…リンクスの一日※写真は24年大会

男子ゴルフの世界最高峰といえるメジャートーナメントの2025年最終戦が7月17日(木)に開幕しました。「全英オープン」は4つのメジャーで唯一、米国でなく英国で行われる試合。いまさら他人に聞けないポイントをおさらいします。

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ゴルファーならゴルフ場に「アウト」と「イン」があるのをご存じでしょう。アウトコースは1番~9番までの9ホール、対して10番~18番の9ホールをインコースと呼びます。

これは全英オープンの会場であるリンクスコースが由来。海岸線や河岸に造られたゴルフ場で、プレーヤーが1番ホールから出て水辺に沿ってプレーを進めていき(Going OUT)、10番で折り返して18番で帰ってくる(Coming IN)ことから名付けられました。

日没が遅いので時間間隔がおかしくなりそう※写真は24年大会

日本をはじめ、現在の多くのゴルフ場では1番と10番がクラブハウスの近くにあり、どちらのティからもラウンドを始められる(9番または18番でホールアウトできる)のが一般的。ただし、伝統的なリンクスの形状のコースではそうはいきません。10番が遠いため、全員が1番から出て18番でホールアウトします。

この伝統を守り続けているのが全英オープン。150人以上の予選ラウンド出場者が1番からティオフすると、どうなるでしょうか…? 選手一人ひとりのプレー時間は変わりませんが、全体の試合時間が長くなります。ことしの初日は第1組スタートが午前6時35分。最後の組は午後4時16分のティオフで、全組ホールアウトするころには同10時を過ぎていました。英国の日の長さも奏功し、日没サスペンデッドも免れました。

まだ見える…!※写真は24年大会

全英オープンには、朝から晩まで1番ティイングエリアでスタート選手を紹介し続ける「スターター」というスタッフがいます。2015年まで41年間にわたって勤め上げたアイバー・ロブソン氏は朝食をとってから、その日最後の選手がプレーを開始するまで、飲まず食わず、イスに腰を下ろすこともありませんでした。