◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 2日目(18日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72…
◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 2日目(18日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72)◇晴れ(無観客)
開幕前日の16日(水)にコース内にクマが出没した影響で54ホールの短縮競技になった「明治安田レディス」は18日、全組がティオフした。この日の午前5時に目撃情報があった1番のティイングエリア付近で爆竹を鳴らしたほか獣が嫌う匂いを散布、アウトとインそれぞれ4台ずつ計8台のラジオを設置するなど警戒体制が敷かれた。
タイトルスポンサーを務める明治安田の所属プロとして米ツアーから帰国参戦した勝みなみは「猟友会の方がちゃんと見回りしてくれたのも聞いたし、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)とかいろんな方が話し合って決定したことだと思うので、それだけ安全性が確保されているということ。私は信頼してきょうゴルフをしていたし、安心してゴルフができたので本当に良かった」とまずは幕開けできたことに安どした。
同じく午前組でティオフした小祝さくらも「意外とスタートすると不安はなかった」という。しかし、ネットニュースやテレビで「クマの怖さみたいなのをやっていて、それを見ると結構怖いなって思っていた」と胸中を明かした。故郷の北海道でも「親(クマ)がいるから『コグマは注意しろ』って言われていて。私はクマに会ったことないけど、被害も聞くので油断はできないなって」。遭遇した時の対策もスマホで調べながら開幕に備えてきた。
本来は臆病な生き物と言われるクマだが、遭遇する可能性を考えれば恐怖心を抱えた選手もいた。脇元華は「きのう(17日)もコース近くでクマが出たっていうのを聞いて『絶対に試合やらないじゃん』って思った」という。無観客での開催に驚きは隠せず、「いろいろ対策します、っていうメールが(協会から)きたけど、でもやっぱり怖い。実際出たらカートを準備しているって言われたけどクマはMAX(の速度が)50km/h出るって聞くし。カートはそんなにスピード出ないんじゃない?って。選手同士でも朝から怖いよねって話しました」と不安を明かした。
ホールアウトした選手から「クマの糞らしきものがコース内にあったのをJLPGAサイドにも報告した」という情報もあったが、午後2時を過ぎた時点ではクマの目撃情報は寄せられていない。ロープ際で歩く分にはラジオの音は聞こえなかった。(宮城県富谷市/石井操)