◇17日◇4回戦◇明治神宮野球場 身長186センチ、体重88キロ。最速145キロの速球を投げる広尾の古荘 敦士(3年)は…

<2025年全国高校野球選手権大会西東京大会:修徳11-5広尾>◇17日◇4回戦◇明治神宮野球場
 身長186センチ、体重88キロ。最速145キロの速球を投げる広尾の古荘 敦士(3年)は、都立校では珍しい大型投手だ。この大型投手が、私立の強豪・徳修相手にどのような投球をするかが注目された。しかし古荘は、3日前の目黒日大戦で147球を投げていた。それでも「ほぼ万全でした」と古荘は言う。

 修徳の山崎 剛史監督は、「真っ直ぐが強く、質の高い球を投げます」と、古荘を評価する。

 しかし1回表5番・岳原 雄大内野手(3年)の左前適時打などで修徳が1点を先制する。しかも古荘はボールが先行し、1回だけで23球を投げた。

 苦しい投球になっている古荘に対し、広尾打線が奮起し、1回裏、2回裏に1点ずつ挙げて逆転する。

 けれども「ストライクが入りませんでした」と制球に苦しむ古荘に対し、3回裏修徳は、一死後4番の阿出川 蓮士外野手(3年)が四球で出塁すると、6番・川畑 亘世外野手(3年)の三塁打など、安打が3本続き、この回一挙に4点を挙げる。

 広尾は古荘の投球だけでなく打線も力があり、5回、6回と1点ずつを挙げる。そして6回裏二死後、修徳は4人目の投手として、エースの築田 駈翔(3年)が登板する。広尾としては、エースを引きずり出した形になる。

 その一方で広尾の古荘は、ストライクがなかなか入らない。7回表に3四球に安打2本で3点を失う。しかもこの回だけで30球を投げた。8回表は20球を投げて2失点。9回表は岳原に本塁打を打たれた。「古荘が公式戦でホームランを打たれたのは、初めてです」と広尾の安部 雄大監督は言う。古荘は、9回を投げ切り、球数が173球に達し、力の限りの投球をした。けれども制球力に加え、少ない球数で投げ切るための決め球を磨くことが求められる。

 高校に入学したころは115キロほどだった球速が、30キロもアップした。「先輩たちが優しく面倒をみてくれました」と古荘は言う。9回裏に回ってきた打席では、力一杯のスイングをして三振に倒れた。けれども気持ちが感じられるフルスイングだった。

「この代は彼のチームでした。3年生はよくがんばりました」と広尾の安部監督は言う。古荘を中心に都会の都立校が挑んだ夏は、4回戦で終わった。けれども大学に進みプロを目指す古荘の野球人生は始まったばかりだ。