世界各国の公道を舞台に年間王者を争う国際自動車連盟(FIA)の世界ラリー選手権が、今年も11月6~9日に愛知、岐阜両県…
世界各国の公道を舞台に年間王者を争う国際自動車連盟(FIA)の世界ラリー選手権が、今年も11月6~9日に愛知、岐阜両県の11カ所を会場に開かれる。今年は新たに愛知県豊田市の市街地を走るコースも設けられ、4日間の期間中に約5万2千人の来場を見込んでいる。
17日、日本での大会「フォーラムエイト・ラリージャパン2025」の実行委員会が東京都内と豊田市で記者会見して発表した。世界ラリー選手権の2025年シーズンは1月のモナコを皮切りに11月末のサウジアラビアまで欧州やアフリカ、南米などを舞台に14戦あり、日本での大会はその13戦目にあたる。
日本での競技は愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市に設けられる11カ所20コースで争われる。トップクラスの車の性能やドライバーを擁するトヨタや韓国のヒョンデ、米国のフォードをはじめ約50台が参戦する見込みだ。
この地域での開催は今回で連続4回目だが、今年は新たに豊田スタジアムに近い矢作川の堤防道路もコースに入れ、市街地の一部を全開走行する車を見られるのが目玉だ。また、初日の11月6日には名鉄豊田市駅前一帯に出場車が並ぶオープニングセレモニーがあるほか、親子や子どもが対象の無料招待もある。
昨年の大会では、恵那市のコースに一般車両が進入し、その区間の競技が中止される事態を招いた。事務局は対策として、進入の危険性のある場所での障害物の設置やスタッフの訓練強化を挙げた。
17日にはチケットの販売も始まった。コースやチケットの詳細は公式ホームページ(https://rally-japan.jp)で。(前島慶太郎)