阪神戦では投手陣をしっかりリードした石伊の貢献も光った(C)産経新聞社 中日が好調に飛ばしている。6-0と勝利した7月1…

阪神戦では投手陣をしっかりリードした石伊の貢献も光った(C)産経新聞社
中日が好調に飛ばしている。6-0と勝利した7月16日の阪神戦(甲子園)ではエース、高橋宏斗が今季初完封。
開幕投手も務めた右のエースが150キロ超えの直球を軸に、カットボール、スプリット、カーブと変化球も制球良くまとめ、好調な阪神打線を寄せ付けなかった。
【動画】自身甲子園初白星は完封で!中日を6連勝に導いた高橋宏斗の雄たけび
8回まで散発3安打。9回二死二塁から主軸の森下翔太を152キロでニゴロに打ち取り、魂の雄たけびを上げた。
終わってみれば、126球の力投。4安打7奪三振無失点で首位阪神を相手に堂々の今季初完封、高橋にとってはプロ5年目にして甲子園での初白星ともなった。
そんな好投を支えたルーキー捕手、石伊雄太への評価も高まっている。
社会人・日本生命からドラフト4位入団。強肩が入団時から注目されていたが、ベテラン木下拓哉の負傷にあわせて出場機会を増やしてきた。
今月12日の広島戦(バンテリン)ではベテラン左腕の大野雄大が9回1失点、3年ぶりの完投勝利を飾った。
この大野の好投を支えたのはバッテリーを組んだ石伊の貢献も大きかったとされる。序盤からテンポ良く投げさせ、4回まで無安打とリズムを作った。直球、ツーシームなどのコンビネーションも冴え広島打線に的を絞らせず。わずか4安打に封じた。この試合では3回に石伊自身も適時打をマーク、打撃でも大野を援護した。
最近の石伊の目覚ましい攻守にわたっての活躍にはファンの間からも「正捕手、狙っていけ!」「投手陣を支えてほしい」「まだまだ伸びる」「ドラフト4位で獲れたのもすごい」「中日の未来は明るい」など、応援の声も続々と上がっている。
セ・リーグではレギュラー獲得のためには「打てる捕手」であることも大事な要素となる。その意味では6月11日の楽天戦で1試合5安打をマーク、7月月間打率はここまで.303と堅調な働きを示している若き捕手は、正捕手争いでも強く光を放ち始めた。
中日は首位阪神に7勝5敗と唯一セ・リーグで勝ち越している。それも主力相手にしっかり攻められていると、投手陣の強みが背景には指摘されている。
チームは今季最長の6連勝と波に乗る。勝負の後半戦に向け、より1点の重みも増してくる。投手王国を支える扇の要の成長に今後も注目が集まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「中日がAクラスという可能性も出てくる」井上中日が台風の目に? 破竹の6連勝の理由を球界OBが解説「打てばあそこは、星を拾っていける」
【関連記事】助っ人内野手・チェイビスの補強で中日はどうなる? 奮起が望まれる選手は? 残り支配下枠の使い方は?
【関連記事】プロ13年目で球宴初選出が話題 中日34歳左腕は「このままだと間違いなく、FA市場の目玉になるな」打たせて取るピッチングで注目