今回のtotoはJ1第24節の9試合と、J3第21節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析…

 今回のtotoはJ1第24節の9試合と、J3第21節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。

■物差しは「横浜FC」「C大阪」戦

 短い中断期間を挟んで、J1が再開される。そして、久しぶりに浦和レッズがJ1に戻ってくる。

 アメリカで開催されていたクラブ・ワールドカップに出場していた浦和は、6月1日に行われた横浜FC戦を最後にリーグ戦をおこなっていなかった。約1か月半ぶりのJ1登場となる。

 クラブが誇る熱烈なファンのみならず、選手たちも久しぶりのJ1の舞台を楽しみにしていることだろう。だが、再開初戦は簡単なものにはなりそうもない。

 今節は、FC東京のホームに乗り込む。FC東京は16位と下位に沈んでいるが、浦和との相性は、あまりよろしくない。

 通算では27勝14分13敗と浦和が大きく勝ち越しているが、FC東京のホームでは11勝8分8敗と、勝率が落ちる。

 浦和は相当に気合いが入っているだろうが、試合勘の不足が気になるところ。気合いが気負いに転じる可能性も否定できない。

 最近の結果も、ひとつの物差しとなる。両チームとも2-1で横浜FCに勝利、セレッソ大阪には引き分けと、似たような結果を残しているのだ。

 リーグ戦ここ5試合で、FC東京は7得点6失点、浦和は8得点7失点と、残した数字も似ている。今回の対戦は、ドロー決着が妥当だろう。まだ他チームより消化試合数が少なく、まだまだ上位をうかがえる浦和だが、再開初戦は足踏みとなりそうだ。

■「連戦か入れ替えか」苦しい采配

 上位では、他にも足元が危ういチームがある。6位につける川崎フロンターレだ。

 川崎はミッドウィークに天皇杯3回戦を戦った。その結果、J3のSC相模原にPK負けを喫してしまった。

 川崎はこの試合、リーグ戦でも主力となっている選手たちが多く出場していた。それでもゴールを奪うことができず、120分間を戦うことになってしまった。

 主力選手たちが連戦になるか、それとも入れ替えか、いずれにせよ采配が苦しくなることは確かだ。さらに高井幸大がトットナムへと移籍し、山田新も移籍を前提にチームを離れており、ふだん以上にやり繰りは難しくなる。チーム全体の底上げを狙った長谷部茂利監督のチームマネジメントだが、今回は裏目に出る可能性が高い。

 さらには、今節対戦するガンバ大阪との相性が問題だ。通算ではG大阪が21勝10分18敗とわずかに勝ち越しているだけだが、今回の舞台となるホームでの戦績はG大阪が13勝6分5敗と、グッと勝率を伸ばす。

 さらに最近の川崎は、2023年に16位に沈んだG大阪にシーズンダブルを喫するなど、リーグ戦5試合連続で勝てていない。今回も、G大阪に勝点3を献上することになるだろう。

 記事後半では、大注目の上位対決などを分析していこう。

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