(17日、第107回全国高校野球選手権岩手大会2回戦 一関一5―0西和賀) 快音とともに打球は伸びる。右翼手の足が止まる…

(17日、第107回全国高校野球選手権岩手大会2回戦 一関一5―0西和賀)

 快音とともに打球は伸びる。右翼手の足が止まる。三回まで被安打1だった西和賀の米沢冬弥投手(3年)が四回、大会3号の本塁打を浴びた。

 打たれたのは内角直球。「自信のある球だったのでびっくり。すごい打者だとリスペクトの気持ちでした」と振り返る。

 2点を先行され、なお1死二塁のピンチ。仲間たちがマウンドに集まってくれた。

 「頑張れ」と口々に励まされる中、胸に手を当て、無言で自分を見る高橋有廉主将(3年)に気付く。

 「気持ち!」と声が聞こえた気がした。「一番グッときました」と米沢投手は振り返る。

 気を取り直し、変化球でカウントを稼ぎ、最後は自信のある外角低めの直球で勝負。空振り三振にとった。

 夏はコロナ禍で開催された2020年の独自大会後、初戦敗退続きだった。選手15人は一丸となって夏1勝の目標を果たし、臨んだ2戦目だった。

 後半、スタミナ切れで打ち込まれたが、悔いはない。「一番大好きなチームで目標達成。すごくいい夏でした」(長野剛)