(17日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会3回戦 市ケ尾0―7桐光学園) カンと、乾いた音が球場に響いた。 五回表…
(17日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会3回戦 市ケ尾0―7桐光学園)
カンと、乾いた音が球場に響いた。
五回表1死一塁、市ケ尾の平野遥大(2年)が木製バットを使って左前打を放ち、チャンスを広げた。「後ろにつなぎたかった」
チームは今春から多くの選手が木製バットを使用している。この日も、先発9人のうち6人が使っていた。
今のチームは身長の低い選手が多いことから、900グラム以上ある金属バットより少し軽い木製の方が、バットコントロールしやすいと、菅沢悠監督が導入した。
低反発バットの導入によって、金属バットの打球速度が下がったことも理由の一つだという。
身長167センチと小柄な平野も「内角高めの直球に素早くバットを出せた。木製だからできたのかな」と振り返った。
一方、チーム唯一の長打となる三塁打を放った白井啓翔(3年)は金属バットを使う。平野は「フィジカルを鍛えて金属バットも使いこなせるようにしたい」。
市ケ尾は2018年から投手の球数制限も取り入れている。
36球以上投げたら翌日は投球しないなど、独自の基準で連投を防ぐ。エース1人に依存することがなくなり、投手層が厚くなったという。
こうした取り組みが功を奏し、昨夏は公立ながら5回戦に進むなど、着実に力をつけてきた。この日、強豪の桐光学園に敗れたが、菅沢監督は「ベスト8に向けた取り組みや準備をまたやりたい」。これから最高学年となる平野は「新チームでも自分たちに合ったやり方を模索したい」と意気込んだ。(中嶋周平)