(17日、全国高校野球選手権埼玉大会3回戦 大宮北9―0所沢北) 2戦連続の無失点コールド勝ち。大宮北が盤石の戦いぶりを…
(17日、全国高校野球選手権埼玉大会3回戦 大宮北9―0所沢北)
2戦連続の無失点コールド勝ち。大宮北が盤石の戦いぶりをみせ、今夏4強という目標に突き進む。
エース伊藤実遥投手(3年)は、登板した四回まで、所沢北の打線を三者凡退に抑え込み、被安打2、四死球ゼロ。二塁も踏ませぬ好投だった。守備陣も2戦続けて無失策の堅守を発揮した。
打撃では、序盤こそ攻めあぐねるも四回に打者一巡の猛攻で8得点し圧倒した。
今春の県大会では60年ぶりの8強入りを果たした大宮北。「打倒私学」を掲げ、1973年夏の県大会8強という52年前の記録の塗り替えを目指す。
中学時代に軟式の全国大会に出場経験のある橋本海里主将(3年)ら4人がチームを引っ張る。
3年前の夏、16強入りした大宮北の姿を見て「ここなら文武両道で上を目指せる」と入部を決めた実力派ぞろいだ。
ただ、昨秋の県大会の初戦は、先取するも4失策で自滅。このまま夏を迎えるわけにはいかない。
練習時間の多くを投内連係やバント処理に使い、基礎をしっかり固めてきた。部内を4チームに分け、筋肉量や体脂肪率などの数値を競い合い、体づくりにも取り組む。
見据えるのは、トーナメント表のずっと先だ。
チームが描くシナリオは、今春に負けた叡明を破り、大宮北として史上初の4強入り。橋本主将は「落ち着いて目の前の一戦に集中するだけ。自分たちが一番の世代になりたい」と静かに闘志を燃やす。(恒川隼)