(17日、第107回全国高校野球選手権鹿児島大会2回戦 屋久島0―7鹿屋農・七回コールド) 四回表1死、1点を追う屋久島…

(17日、第107回全国高校野球選手権鹿児島大会2回戦 屋久島0―7鹿屋農・七回コールド)

 四回表1死、1点を追う屋久島。岩川亨吾主将(3年)が振り抜いた4球目の直球は、中越えの二塁打に。同点に追いつくチャンスにベンチは沸いた。後続を断たれたが、互角の戦いをみせた。

 4月まで部員は7人。昨秋と今春の県大会は、同じ離島の種子島との連合チームだった。1年生が入って部員が10人となり、夏の大会でやっとかなった単独出場。「2勝」を目標にチームを引っ張ってきた。

 ただ、この試合のベンチ入りは9人。延長十回で鹿児島水産を制した1回戦で選手が1人骨折したためだ。「いつもギリギリだったので、9人は特に意識しなかった」。とはいえ1人も欠けられない。こまめな水分補給を心掛け、いつも以上に熱中症に気をつけた。

 中盤以降は連投の真辺悠也投手(3年)が鹿屋農の打線につかまり、七回コールド負けとなった。目標にはあと一歩届かなかったが、「力は出し切れた。単独で出場して、校歌をみんなで歌えてよかった」。卒業後は美容師を目指して新たな一歩を踏み出す。(井潟克弘)