能登半島地震の爪痕が残る石川県輪島市・門前町。そこで地域の希望となっているのが、門前高校野球部だ。【動画】名将が育む町と…

能登半島地震の爪痕が残る石川県輪島市・門前町。そこで地域の希望となっているのが、門前高校野球部だ。

指導するのは、かつて星稜高校を春夏合わせて25回甲子園に導いた名将・山下智茂さん。2022年に母校である門前高校に就任すると、部員数は9人から59人に急増。「山下さんに教われば甲子園に行けるかも」と越境入学する選手もいる。

山下さんは野球部を「地域おこし軍団」と名付け、清掃活動やボランティアなど地域との交流を重視。地震発生後も部員たちは率先して支援に奔走した。

「野球以外のことができて、初めて野球が面白くなる」と語る山下さん。指導の根底にあるのは「人を育てること」だ。

高校野球の役割は勝敗だけではない。町と共に生き、町に光を届ける。斎藤佑樹が見たのは、そんな“これからの高校野球”の形だった。