<2025年全国高等学校野球選手権京都大会>:乙訓9-2宮津天橋◇16日◇3回戦◇太陽が丘球場 シード校の乙訓が16強進…

<2025年全国高等学校野球選手権京都大会>:乙訓9-2宮津天橋◇16日◇3回戦◇太陽が丘球場

 シード校の乙訓が16強進出。エース左腕の丸本 陽己投手(2年)が8安打1四球6奪三振2失点で公式戦初完投を果たした。

 丸本はブレーキの効いたチェンジアップを武器に2回まで4奪三振を奪う快調な投球を披露。その後も打たせて取る投球で、宮津天橋打線を封じていく。

 打線も1回表に二死二、三塁から5番・曾根 虎太郎捕手(3年)の左前2点適時打で先制。5回表にも1点を加え、試合を優位に進めた。

 しかし、昨年からの経験者が多く残る宮津天橋が後半に反撃を見せる。6回裏に一死二塁から3番・金谷 健央投手(3年)の右越え適時二塁打で迫ると、7回裏には二死二塁から1番・糸井 寿哉内野手(2年)が右越え適時二塁打を放ち、1点差に迫った。

 それでも「何とか最少失点で抑えたのでよかったです」と丸本は相手の反撃を最小限に食い止めると、8回表には相手の失策に乗じて5点を追加。援護をもらった丸本は「公式戦で初めて長いイニングを投げたので、少し疲れは出てきていました」と言いながらも8回、9回を無失点に抑え、チームに勝利をもたらした。

「今日は丸本がよく投げてくれました」とエースの投球を讃えた市川 靖久監督。相手の追い上げムードが漂う中でも粘りの投球が光った。

 今年の乙訓はスタメンに3年生が2人だけの若いチーム。「勢いを持っていってくれたら良いかなと思いますが、そんな簡単にはいかないので、一戦ずつやっていきたいと思います」と市川監督は語った。

 2年生にしてチームを背負う丸本は「3年生とこのチームで長くできるように勝たせるピッチングをやっていきたいと思います」と意気込む。各学年の力を結集して、夏の甲子園初出場を目指す。