かねてから投手としての大谷を高く評価してきたスモルツ氏。彼が二刀流スターに送った「願い」とは――。(C)Getty Im…

かねてから投手としての大谷を高く評価してきたスモルツ氏。彼が二刀流スターに送った「願い」とは――。(C)Getty Images
メジャーリーグのオールスターにおいて今夏も話題をかき集めたのは、ドジャースの大谷翔平だった。
結果そのものは2打数1安打とまずまずだったが、それでも二刀流スターの一挙手一投足にファンは酔いしれた。日本では試合前のレッドカーペットでの振る舞いからお茶の間でも話題沸騰。流石のスター性を発揮した。
【画像】大谷翔平がオールスターの様子をインスタで公開 実際の投稿
そんな大谷の存在は、メジャーリーグの酸いも甘いも知るレジェンドの垂涎の的ともなった。今夏のオールスターを中継した米スポーツ専門局『FOX Sports』のゲスト解説を務めたジョン・スモルツ氏は、「ショウヘイ・オオタニについては、もうなんというか、言葉じゃ語り尽くせないよ。本当に」と脱帽。投手として復帰したシーズンに、モンスター級のハイアベレージを残す偉才の凄みを語った。
「私は3年前にあることを言ったんだ。当時は『こいつ正気か?』とも言われたけどね。私は『もし彼(大谷)が一切バットを振らず、1年間ただ投げるだけの選手になったら、メジャーリーグで一番の投手になる』と言ったんだ。それは間違いない。1ミリの疑いもない」
今年6月のパドレス戦で実戦復帰して以来、5登板(9イニング)を消化している「投手・大谷」。すでにメジャー移籍以来自己最速となる自己最速となる101.7マイル(約163.7キロ)の4シームを投げ込むなど、23年9月に施した右肘への手術からの復帰経過も万全と言える。
そんな投手としての大谷の才覚を「投手としてだけでも彼はメジャーリーグで1番になれる。『もしも』なんて仮定の話は不要だよ」と論じたスモルツ氏。そんな現役時代に213勝、154セーブ、3084奪三振を記録した百戦錬磨の大投手は、大谷を含む現代の投手に「ある願い」と投げかけている。
「とにかく怪我だけはしないでくれと言いたい。今の時代、どんなピッチャーも同じような『システム』に組み込まれ、似たような投げ方になって、壊れていく傾向にある。だからこそ、彼らには健康でいてほしいんだ。オオタニやデグロムもそうだけど、僕ら全員が夢見ている『本当に長くプレーできるキャリア』を全うしてほしい。球速ばかりを追い求めることに囚われ、自分をすり減らすような未来にはなってほしくない」
果たして、レジェンドからの金言は大谷の耳にどう響くか。今後の投手としてのプロセスを興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】大谷翔平&真美子夫人に「仲睦まじい姿憧れです」インスタ“反響” デコピンも登場「ウインクが可愛すぎます」
【関連記事】「あれは一味違った」怪物スキーンズを“粉砕”する大谷翔平の一発に再脚光 「これがプロか…」と圧倒された瞬間に本人が選出
【関連記事】大谷が見せた"真美子夫人ファースト"の姿勢 1年ぶりに2ショットで球宴レッドカーペットに登場で大歓声 「いつも仲いいですよね」「そういうところ、大好き」