◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(16日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー71…

まず2日目が勝負

◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(16日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー71)

「しっかり自分らしいプレーを続けていきたい」。シーズン終盤に差し掛かり、金谷拓実が繰り返してきた言葉に重みが増した。「“いつも通り”が、分からなくなってきた。良いプレーが続けばいいんですけど、なかなか結果も出ていないから」。米ツアーメンバーとして戦う1年目、新たな壁を乗り越えようともがいている。

「いつも通り」を取り戻したい

昨年末の最終予選会を突破して、今季PGAツアーの出場権を獲得したが、目指してきたツアーの壁は高い。今季19試合に出場し、予選通過は6試合。5月「ザ・CJカップ バイロン・ネルソン」では5位に入ったが、上位争いはおろか、4日間戦うことすら困難な日々が続く。

開幕前に1.5ラウンドでコースチェック

レギュラーシーズンは今週を含めて残り3試合。来季のフル出場権を獲得するには、現在149位のフェデックスカップランキングを100位まで上げる必要がある。「どうしても金曜日にプレッシャーがかかってしまって、いいプレーができないのが続いている」と予選通過への焦りから本来の力を発揮できない。今季の第2ラウンドの平均スコアは「70.89」で137位。最終ラウンドは「67.6」(1位)と週末に入れば思い切ってプレーできるだけに、ひとつ目の壁を乗り越えられないもどかしさが募る。

5度目の全英オープン

だからこそ、今季最後のメジャーに向けても「しっかり自分らしいプレーを」と口にする。米ツアーは1年目だが、アマチュアで出場した2019年「マスターズ」から数えて、これがメジャー14試合目。全英オープンは、本コースで行われた同年が初出場、これが5度目の出場になる。「これまで積み重ねてきたものが、しっかり結果として表れるよう。自分を信じて、やりたい」と表情を引き締めた。

19年大会は、通算2オーバーで1打足りずに予選落ちだった。「アンダーパーでプレーすることが大事。歯を食いしばって、頑張ります」と持てる力を出し切りたい。(北アイルランド・ポートラッシュ/谷口愛純)