第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)第5日は16日、真岡ハイトラ運動公園市民球場など…
第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)第5日は16日、真岡ハイトラ運動公園市民球場など県内の3球場で2回戦8試合があった。この日からシード校が登場。作新学院、幸福の科学学園、文星芸大付、国学院栃木のシード4校は、いずれも順当に勝ち上がった。17日も2回戦8試合が予定されており、ベスト16が出そろう。
16日の試合結果は次のとおり。
▽2回戦 作新学院8―1小山(7回コールド)、足利7―3黒磯、国学院栃木4―0栃木、文星芸大付10―0今市(5回コールド)、幸福の科学学園9―4那須清峰、上三川5―1足利大付、小山西5―2小山南(延長11回タイブレーク)、白鷗大足利10―3宇都宮南(8回コールド)
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5点を追う三回。「自分から気持ちを入れなおそう」と打席に入った那須清峰の三上空澄真(あすま)(2年)が二塁打を放ち、まずは1点を返す。「これで活が入った」
さらに室井興成(こうせい)(2年)の二塁打で2点を追加。チームに追い上げムードが生まれ、五回には1点差まで迫った。幸福の科学学園の速球への対策として、打撃マシンの速度を上げた練習が生きた。
だが、相手は強打を誇るシード校。最後は5点差で敗れた。
それでも室井は「思ったより自分たちと力は変わらない」と手応えも感じたという。三上も室井もまだ来年がある。「次は勝つ」と2人はリベンジを誓った。(高橋淳)
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一昨年の優勝校・文星芸大付が、3人の投手の継投で、今市打線を無安打無得点(5回コールド)に抑えた。
昨年は大黒柱の堀江正太郎(巨人)がいたが、今年は投手陣の力が拮抗(きっこう)しており、多くの投手が登板することになりそうだ。
この日先発した背番号1の奥泉瑛吉(3年)は「緊張して周りが見えていなかった。50点」と厳しい自己採点だったが、184センチの長身をいかした速球を武器に2回を投げた。「次は強気で押していく」とさらなる好投を誓った。