(16日、第107回全国高校野球選手権千葉大会3回戦 八千代松陰5―1長狭=延長10回タイブレーク) マウンドに立つと、…

(16日、第107回全国高校野球選手権千葉大会3回戦 八千代松陰5―1長狭=延長10回タイブレーク)

 マウンドに立つと、スタンドから八千代松陰の応援歌が聞こえる。長狭のエース・加瀬柾樹(3年)は、それを一緒になって口ずさんだ。

 「自分の長所はメンタル」。そう自認する。

 もう一つの支えが、小学校から長年バッテリーを組み、「弟みたいに思っている」という捕手・繁田琉(2年)だ。

 九回まで、シード校相手に7安打を許したが後続をきっちり抑え、六回に1点を失ったのみで、七回以降はほぼ完璧に相手打線を封じた。四回に自らの適時打で挙げた1点で、延長タイブレークにもつれこんだ。

 だが十回、「変化球の指示だったがミスした」。3安打を浴び4点を失った。途中、繁田が駆け寄って声をかけてきた。「一球一球、楽しもう」。弱気にならずに投げきった。

 試合を終え、「これからの人生でも、これ以上のキャッチャーはきっといない。打たれたのは申し訳ないけど、強い相手とここまでできて、やりきった」と笑った。=ZOZO(宮下晶)