◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(16日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー71…

首のテーピングが痛々しい

◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(16日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー71)

楽しみにしていた「全英オープン」で、開幕前にほとんどフルショットを打てていない状況が悔しい。前週「スコットランドオープン」から体の不調が続く星野陸也は、徒歩でのコースチェックで最終準備を行った。

前週は左の肩甲骨から首にかけての痛みで第1ラウンドを途中棄権。ケアに専念し、良くなってきたと思ったところで再び激痛が走った。日曜に9ホールを回り、月曜の朝にショットを打つと「電気が走った」。火曜とこの日はウェッジショットとパッティングのみにとどめ、コースメモを片手に9ホールを歩いて回った。

フルショットはせず、歩いてコースチェック

今まで感じたことがない痛みに、開幕を翌日に控え、検査のために現地の病院を訪れる。「とりあえず、打てる状態ではあるので。結果はどうであれ、自分に何が起きているのかを判断したい」と原因が分かれば本戦に集中できる。

ウェッジショットとパターで最終チェック

「せっかく、ヨーロッパに久々に戻って来たのに」と、万全の状態で試合に入れないことは悔しいが、できることはやり切った。2.5ラウンド分を歩き、「イメージはできているんです(笑)」と情報収集は十分。「怖いのはランの計算。風向きで一気にスピードが変わるから、感性が重要になる」と実際に球を打てなかった分は経験で補う。

5年連続5度目の全英、経験値が武器になる

全英オープンは5年連続5度目の出場、昨年まで欧州ツアーを回った経験値は他の選手に劣らない。「リンクスは、マネジメントと勘が試される。いままでの経験もあるから、なんとなくわかる」。まずは初日、スタートティに立って完走を目指す。(北アイルランド・ポートラッシュ/谷口愛純)