自身甲子園初勝利を4安打完封で飾った中日・高橋宏斗(C)産経新聞社 井上ドラゴンズが止まらない。中日は7月16日の阪神戦…

自身甲子園初勝利を4安打完封で飾った中日・高橋宏斗(C)産経新聞社

 井上ドラゴンズが止まらない。中日は7月16日の阪神戦(甲子園)で、6-0の快勝。今季初の6連勝だ。順位は5位のままだが、2位・巨人とは2.5ゲーム差に接近した。

【動画】自身甲子園初白星は完封で!中日を6連勝に導いた高橋宏斗の雄たけび

 もがき苦しんでいた若きエースが、甲子園で躍動した。先発の高橋宏斗は、最後まで球威が衰えることなく、9回4安打7奪三振で無四死球完封。三塁すら踏ませず、プロ5年目で自身甲子園初勝利を飾った。

 白星がついたのは、5月2日の広島戦(マツダ)以来、自身10登板、75日ぶり。遅ればせながらの今季3勝目(8敗)を完璧なパフォーマンスで決め、竜党は大興奮。「俺たちの宏斗が帰ってきた」「全ドラゴンズファン大号泣」「エース帰還!もうどこにも行くな」といった歓喜のコメントがSNS上に殺到した。

 ヒーローインタビューでは「(阪神は)誰一人として気が抜けない打線ですけど、丁寧に投げた結果、9回まで投げられたと思います」と振り返った22歳。相手先発の才木浩人との“ヒロト対決”には、「才木さんも本当にいいピッチングをしていたので、その流れに乗ろうと思って投げました」と声を弾ませた。

 中日は井上一樹新監督就任後、初の6連勝。「5連勝で(登板を迎えて)プレッシャーも感じていましたけど、本当にチームはいい雰囲気の中でやれていると思います」と何度もうなずいた高橋宏は最後に、仲間思いの一面も見せた。

「ここまで不甲斐ない結果で、色んな人に不安を与えていると思いますけど、まずは明日、金丸を全力で応援してください!よろしくお願いします!」

 17日に先発するのは、同学年のドラフト1位ルーキー・金丸夢斗。好投を続けながら、7度の登板で未勝利と苦しむサウスポーのプロ初勝利を、誰よりも願っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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