(16日、第107回全国高校野球選手権長野大会4回戦 長野工6―2長野日大) 「仲間に捧げる」。長野工のエース左腕・酒…

 (16日、第107回全国高校野球選手権長野大会4回戦 長野工6―2長野日大)

 「仲間に捧げる」。長野工のエース左腕・酒井晶冴(しょうご)(3年)は、帽子のつばにそんな文字を書いている。「自分の投球で仲間をいい舞台に導く」という決意を込めた。その背番号1が快投。前回王者を破った。

 制球力が武器だ。「相手の打線は強い。だから厳しいコースに投げる」。130キロ台の直球が内外の際どいコースに次々に決まる。直球狙いの打者には100キロ台の斜めに落ちるスライダーで打ち気をそらし、的を絞らせなかった。

 5点リードの八回に初めて四球を出した。「仕方ない」と表情も変えない。1死一、二塁を見逃し三振、中飛で切り抜け、小さく拳を握った。被安打5で2失点完投。「あまり実感がないです」と、喜び方は控えめだった。

 同校の8強入りは甲子園に出場した2003年以来となる。「良い流れがある。これからもっとシビアな戦いになるので、もう一回、気を引き締めて戦いたい」(菅沼遼)