(16日、第107回全国高校野球選手権広島大会3回戦 崇徳7―2海田) 5点差でもひっくり返せる。そう信じていた。 九…
(16日、第107回全国高校野球選手権広島大会3回戦 崇徳7―2海田)
5点差でもひっくり返せる。そう信じていた。
九回2死走者なし。海田の4番打者・酒井隆汰選手(3年)が打席に入った。点差は5点。
チームは13日の初戦、一回2死から連打などで6点を奪い、試合の主導権を握った。
2アウトから、また6点とれるはず――。浮いたスライダーを右翼に運ぶと、思い切り駆けた。一塁を踏み、二塁に頭から滑り込んだ。「反撃のチャンスはまだあるぞ、とみんなに見せたかった」。だが、打線はつながらず、逆転はかなわなかった。
この夏、調子の悪い仲間の代わりに先発投手としてマウンドに上がった。強豪・崇徳とのこの日の試合は、二回に1失点したものの、それ以外は五回までの4イニングを打者3人ずつで抑えた。しかし、七回に暴投で勝ち越しを許し、降板した。
「自分のミスで申し訳ない。でも、3年間やってきたことは出せた。今までで一番良いピッチングができて、楽しかったです」。酒井選手はそう言って、笑顔を見せた。平崎直樹監督も「よく頑張って投げてくれた。最後は4番としての意地を見た」とたたえた。(遠藤花)