(16日、第107回全国高校野球選手権石川大会2回戦 遊学館13―4石川県工=八回コールド) 石川県工は2点を追う二回…
(16日、第107回全国高校野球選手権石川大会2回戦 遊学館13―4石川県工=八回コールド)
石川県工は2点を追う二回裏、1死二、三塁の好機で、7番打者の東海輝心(てっしん)選手(3年)が打席に立った。「自分が打って(ランナーを)かえす」と打ち返した初球は左中間へ。初戦に続く適時打となり、「めっちゃうれしかった」。
3年の夏に初めて公式戦で背番号をつかんだ。普段はチームのムードメーカーで、北橋義仁監督は、「他の選手に遠慮していたところがあったのかもしれない」と話す。
しかし、今春に転機が訪れた。練習試合で安打を打つ回数が増えたことで「メンバーに入れるかも」と期待し、練習後に残って素振りを続けた。そしてこの夏、レギュラーを勝ち取った。「ベンチに入れなかった3年生の分も絶対に自分が活躍する」と誓った。
七回には四球で出塁し、本塁を踏んだ。甲子園出場経験のある遊学館に敗退したが、「チームのために頑張れた」と笑顔で語った。(砂山風磨)