世界アマチュアランキング女子1位のロティ・ウォード(イングランド)が15日、プロ転向を表明した。規定をクリアしたトップ…
世界アマチュアランキング女子1位のロティ・ウォード(イングランド)が15日、プロ転向を表明した。規定をクリアしたトップアマチュアのメンバー入りを認める「LPGAエリートアマチュアパスウェイ(LEAP)」を通じて、次週から米女子ツアーに参戦する。
英国南東部、サリー出身の21歳。欧州でアマチュアとして実績を重ね、2022年に米フロリダ州大に入学し、24年には男子メジャー「マスターズ」の会場で行われる「オーガスタナショナル女子アマチュア」で優勝した。
同年6月からアマチュアランク1位を譲らず、2週前の「KPMG女子アイルランドオープン」で欧州ツアー初勝利。前週の「エビアン選手権」ではプレーオフ進出を1打差で逃す3位の活躍を見せ、1967年「全米女子オープン」で勝ったカトリーヌ・ラコスト(フランス)以来、アマチュアによる58年ぶりのメジャー制覇に近づいた。
米女子ツアーは今季、有望アマのツアー入りを促すLEAPを出場資格のひとつに設定した。トップアマ競技やプロ大会での成績に応じてポイントが付与され、ウォードはエビアン選手権(メジャー)で25位以内に入ったことで2ptを加算し、ボーダーラインのトータル20ptに到達。新制度の第1号選手として、今季の残り試合および2026年シーズンも「カテゴリー13」で参戦が可能となった。活躍次第で出場優先順位をさらに上げられる。
ウォードはこの日、自身のインスタグラムでキャリアについて言及。「プロ入りし、LPGAツアーのメンバー入りを決めたことを発表し、とてもうれしく思います」と述べた。女子アイルランドオープン優勝による欧州ツアーメンバー入りの権利も行使すると表明。「ここに来るまで何年ものあいだ、たくさんの人々や団体から多くの助けやサポートをいただきました」と所属コースやコーチ、ゴルフ協会、ナショナルチーム、そして家族に感謝した。
次週の「ISPS Handa スコットランド女子オープン」(スコットランド・ダンドナルドリンクス)」がプロデビュー戦。翌週のメジャー「AIG女子オープン」(全英女子/ウェールズ・ロイヤルポースコール)は前年大会10位の資格で出場する。