(16日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会3回戦 三田学園4―0飾磨) 六回からの継投は予定通りだった。飾磨のエー…

 (16日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会3回戦 三田学園4―0飾磨)

 六回からの継投は予定通りだった。飾磨のエース佐野峯大晟投手(3年)は、守備の乱れから1点を失ったものの、強力打線の三田学園を被安打3に抑えた。

 1年の冬から腰の痛みに悩まされてきた。整骨院でケアするなどして、迎えた今夏。スリークオーターから内角へ直球を投げ抜き、変化球で緩急をつけた。「ベストピッチングでした」

 打者としては、七回の好機で二飛に倒れた。九回も2死二塁の場面で遊飛に終わり、最後の打者となった。「思い切り振った結果です」

 「やったれ」「平常心」……。脱いだ帽子のつばには、クラスメートが書いた言葉がぎっしり。「悔いはありません」。笑顔でその文字をなぞった。(青木康行)