【WWE】EVOLUTION(7月13日・日本時間14日/ジョージア・アトランタ)                【映像…

【WWE】EVOLUTION(7月13日・日本時間14日/ジョージア・アトランタ)                

【映像】「選手より目立ってる」“特別レフェリー”の入場シーン

 笑顔が素敵な人気レスラーが「選手より派手な特別レフェリー」として再招集。しかし蓋をあけたら友人同士の凶器だらけの“シバき合い”に終始ドン引き。モニターから火花、テーブルは真っ二つ、いつもの笑顔をどこかに置き忘れたかのような凄惨な現場に顔は終始こわばっていた。

 WWE女子の最大イベント「エボリューション」で、ナオミとジェイド・カーギルの遺恨マッチが再び開催。2人の仲間割れの板挟みによる“被害者”代表、ビアンカ・ベレア特別レフェリーを努め、選手よりも派手なコスチューム姿が話題を集めた。

 かつては仲良しトリオだったビアンカ、ナオミ、ジェイドの3人だったが、主導権争いで因縁を拗らせ仲間割れ。互いの襲撃事件や直接対決を経て決着戦となる“反則し放題”の特別ルールが決定。しかも間を取り持つレフェリーにビアンカを指名し、最終決戦の舞台が整った。

 とはいえ“私が目立ちたい”キャラのビアンカにとっては長期欠場から久々の大観衆の前。“特別レフェリー”にも関わらず入場テーマとともに登場。一応レフェリーの体裁のボーダーシャツに身を包みつつも手の込んだ衣装姿に「また新しい衣装だ」「一応レフェリーカラー?」「サッカーの審判みたいだね」の声。

 いつものロングテールを振り回すポーズと笑顔、“これから裁く人”とは思えないピッチピチのパンツ姿と派手な出で立ちに、ファンから「なんという格好しとるんねん」の声も聞こえた。4月にもイヨ・スカイとリア・リプリーの試合を裁いたビアンカだが、この日は元同僚の大喧嘩マッチとあって笑顔もここまで、とんでもない修羅場を見せられることとなった。

 試合は開始直後から、ナオミとジェイドの両者が激しい凶器攻撃を繰り広げた。ナオミは「マネー・イン・ザ・バンク」のブリーフケースで先制を狙うも、カーギルが巧みにかわし、リング下からテーブルを引きずり出して場外戦へ。ナオミはケンドースティックで応戦し、ジェイドはスピアで反撃。さらに、スチールチェーンやカメラ、椅子など多彩な凶器が次々と持ち込まれ、リングは瞬く間に戦場と化した。

 中盤はさらに凄惨に。怒りのやり場に困ったジェイドはゴツい道具セットで威嚇。さすがにこの凶器詰め合わせはマズイと判断したビアンカも「駄目よ、駄目よ」と目配せで対応。さらにはナオミがジェイドをアナウンステーブルに叩きつけ、モニターめがけてドロップキックすると火花とともにショートするアクシデントが発生。ビアンカがダウンしたジェイドに駆け寄り「大丈夫?」と狼狽する場面も。

 その後もナオミが場外のテーブルにジェイドを叩き落とすシーンや、ナオミがXファクターで顔面を椅子に叩きつけるなど狂気の暴れっぷりに、普段であれば試合を仕切るビアンカも、やり過ぎる2人にややドン引き気味に対応する場面が目立った。

 終盤、ナオミは再びテーブルをセットするも、復活したジェイドが背後からパイプ椅子で一蹴。ターンバックル上から渾身の「雪崩式ジェイデッド」をテーブルごと叩きつけて3カウント。

 テーブルが真っ二つに割ける壮絶なフィニッシュで決着し、死闘を演じたジェイドの手を上げるも、テーブルに散ったナオミを横目にレフェリー・ビアンカには笑顔はなし。ファンも「浮かない表情だな」「悲しい顔」「普通にレフェリーしただけだった」「ビアンカ泣きそう…」と、後味の悪い試合を任されたビアンカに同情の声が相次いだ。

(ABEMA/WWE『SMACK DOWN』)