「クレムリン・カップ」(10月16日~10月22日/ロシア・モスクワ/ハードコート)で2人のボスニア人がATPワールドツアーの準決勝で初めてプレーするという、歴史的な一日を迎えた。その2人とはミルザ・バシッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)とダミ…

「クレムリン・カップ」(10月16日~10月22日/ロシア・モスクワ/ハードコート)で2人のボスニア人がATPワールドツアーの準決勝で初めてプレーするという、歴史的な一日を迎えた。その2人とはミルザ・バシッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)とダミアー・ジュムホール(ボスニアヘルツェゴビナ)だ。試合はジュムホールが6-0、7-6(9)でバシッチを下し、決勝へ進出した。

「ボスニアのテニスにとって、この戦いはたくさんのことを意味します。」とジュムホールが話したとATP公式サイトが報じている。「ボスニアの故郷では、みんなが私たちの試合を見ていたと思います。おそらく、彼を応援した人もいれば、私を応援してくれた人もいますが、大半の人がテニスを楽しんでいたのではないでしょうか。バシッチが良いテニスをした第2セットは特に。」とジュムホールは続けた。

現在世界ランキング38位のジュムホールにとって、先月の「サンクトペテルブルク・オープン」で初のタイトルを獲得してから約1ヶ月で2度目の決勝進出となった。これにより少なくとも月曜日更新のランキングで33位以上になることが予想される。

バシッチとの試合については「ミルザはこわばっているなと感じたんだ。彼は緊張していたから、私は2-0、3-0、4-0とリードしたんだ。簡単なセットになるだろうと分かっていたが、ミルザのような選手に対して2つも簡単にセットをとることはできないので、第2セットは簡単ではないだろうとわかっていた。彼が調子を取り戻して、ゾーンに入ったときは非常に危険なんだ。それは彼が第2セットでみせたように」と語った。

ジュムホールは優勝をかけてリカルダス・ベランキス(リトアニア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)※写真は「サンクトペテルブルク・オープン」で優勝したときのジュムホール

(Photo by Sergey Mihailicenko/Anadolu Agency/Getty Images)