代表が交代しても角田が結果を残さなければいけない状況に変わりはない(C)Getty Images 今シーズン、苦戦が続い…

代表が交代しても角田が結果を残さなければいけない状況に変わりはない(C)Getty Images

 今シーズン、苦戦が続いているレッドブルは第12戦イギリスGP終了後、指揮官交代という荒療治に打って出た。チーム創設時より率いていたクリスチャン・ホーナー代表を更迭、新たにローラン・メキース氏がその座に就くこととなった。

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 3月にはセカンドドライバーを務めていたリアム・ローソンに代わり角田裕毅が加入しており、前半戦でチーム内部は様々な動きをみせている。マックス・フェルスタッペンが2勝をマークしているものの、マクラーレンが突出する強さを見せており、2シーズンぶりのコンストラクターズタイトル獲得にはすでに黄信号が点灯。他のライバルチームにも後れをとるレースも目立ち、後半戦での巻き返しも決して簡単ではない。

 その中で、ここまで僅か入賞3度と低迷が続く角田のチーム内における立場を危惧する声も上がっている。ポルトガルメディア『AutoGear』では7月14日、レッドブルの現状や角田の今後について論じる特集記事を配信。

 同メディアは、「実に20年間チームを率いたホーナーの突然の退任は、多くの関係者にチームの今後の方向性に疑問を抱かせる出来事となった」と振り返りながら、「ホーナーはレッドブルを複数のドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルに導いてきた実績を持ち、その突然の退任は波紋を広げ、チーム内部の動機に関する憶測をさらに掻き立てている」として、指揮官交代の余波が続いていると指摘する。

 その上で、「ホーナーの退任が物語るのは、レッドブルがもはや結果を出せない者を容赦しないということだ」と断じており、「ツノダもその例外ではない」と主張。

 加えてトピック内では、ハースの前代表を務めたギュンター・シュタイナー氏が今後も角田の交代があり得ると語ったコメントも掲載。米ポッドキャスト番組『The Red Flags Podcast』の中で、シュタイナー氏は日本人ドライバーに対し、「改善しなければ代償を支払うことになる」などと述べたという。

 また『AutoGear』でも後半戦に臨む角田について、「プレッシャーは非常に大きく、リスクもかつてないほど高い」と評しながら、「キャリアにおける重要な岐路に立たされている」と説いている。

 結果を残せないまま夏を迎え、シビアな批評に晒され続ける角田。チームが激震に揺れ迷走しかねない状況にもある中、逆境に屈することなく自らの実力をその走りで証明しなければならない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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