(15日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 橋本11―2串本古座) 4年ぶりに単独チームで和歌山大会出場を果…
(15日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 橋本11―2串本古座)
4年ぶりに単独チームで和歌山大会出場を果たした串本古座は、橋本に七回コールドで敗れた。柳下祐人主将(3年)は「全員でやれることはやり切った。先輩後輩みんなに感謝したい」と話した。
部員不足が続き、昨年まで3年連続連合チームで出場。昨秋は2人まで部員が減り「野球を続ける気持ちが切れかけた」(柳下主将)。だが4月に1年生8人が入部し、単独チームが「復活」した。
小1で野球を始め、東京の駿台学園中で野球部に入ったが退部。中3の夏前に「もう一度野球がしたい」と、全国から生徒を募集していた串本古座に進学し、寮生活を続けている。スタンドで見守った母・英子さん(48)は「一人暮らしができるか不安だった」と振り返る。
4月に単独チームでの出場が決まってからは「学校も野球も楽しい」と母に話すようになった。団栗裕貴監督は「人間的にも成長してくれた」と話す。
試合では捕手と投手を務め、二塁打を含む2安打を放ってチームを鼓舞した。「来年こそは夏1勝を実現してほしい」。大粒の汗をぬぐった。(白木琢歩)