(15日、第107回全国高校野球選手権大分大会2回戦、大分商7―2臼杵) 「いつにも増してさえている」。臼杵の先発・東佑…

(15日、第107回全国高校野球選手権大分大会2回戦、大分商7―2臼杵)

 「いつにも増してさえている」。臼杵の先発・東佑樹投手(3年)の球を受けていた佐藤友哉捕手(3年)は、そう感じていた。切れのよいカーブと直球を中心に投球を組み立て、六回まで被安打3、6奪三振。大分商に得点を許さなかった。

 理想的な試合運びだった。雷雨による継続試合となり、三回無死一、二塁から再開された臼杵の攻撃。「1日中考えて、(バントで)送らないと決めた」(佐藤直樹監督)という作戦は奏功し、きっちり2点を先制した。

 だが、勝負の分かれ目は七回に。四球と安打などで1死二、三塁のピンチを招く。東投手はカーブを投げようとしたが、狙い球を絞られてきたと感じ、出したサインはチェンジアップ。その球は高めに浮き、同点となる中越え適時二塁打を許した。流れが大きく変わった。

 「あのとき、言うとおりにすべきだった」。試合後、絞り出すように言い、肩をふるわせた。投手の持ち味を生かした配球を、ひたすら研究した日々だった。インタビューの最後、顔を上げて真っ赤な目のままほほえんだ。「負けたけど、(登板した)3人の球を受けられて、本当に幸せだった」(神﨑卓征)