■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目 (15日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 日高8―5和歌山商) 日高と和歌…

■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目

 (15日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 日高8―5和歌山商)

 日高と和歌山商の試合は、投手の制球の大切さをあらためて感じさせました。序盤に失点が重なった和歌山商ですが、打たれたというより死球で自滅したように見えました。ストライクを投げれば、必ずヒットを打たれるわけではありませんが、四死球を連発してしまったら勝負になりません。

 この試合、両チームの投手とも制球が良くありませんでした。直球でストライクがとれない場合は、変化球でカウントをとるなど工夫が必要でしょう。また、投手交代のタイミングも遅かったように思います。和歌山商は死球を連発した時点で、日高も六回の初めからか、せめて一、二塁になったときが交代のタイミングだったと思います。

 1死満塁のピンチで登板した日高の力津昂聖投手(2年)は力が入りすぎたのか直球が決まりませんでした。こういったとき捕手が変化球を投げさせて、手首を柔らかくしてあげると、制球が定まりだす場合もあります。先発した山崎瞬投手(2年)は四回までほぼ完璧な投球で、力津投手も七回以降しっかり抑えていたので、継投のタイミングが違っていたらもっと楽な展開になっていたかもしれません。

 投手の調子が必ずしも良いわけではありません。試合をしながら修正できるのも強いチームの条件だと思います。(智弁和歌山・前監督)