(15日、第107回全国高校野球選手権千葉大会2回戦 松戸六実8―6多古) 2点差で迎えた九回表。最後の打者となった多古…

(15日、第107回全国高校野球選手権千葉大会2回戦 松戸六実8―6多古)

 2点差で迎えた九回表。最後の打者となった多古の投手・本橋侑士(3年)は、打ち上げた球が中堅手のグラブに収まると何度も空を見上げた。目標のベスト16には届かなかった。

 雨で継続試合となった松戸六実戦。前日の試合では4回を2安打、1失点に抑える完璧な内容だった。この日も「気負いだとか緊張だとか、気持ちの変化はなかった」。

 だが、六回裏に得意のカーブを狙い打ちされた。5本の長短打を浴びて同点とされ、途中でマウンドを譲った。「カーブはコースに決まっていた。自分の力不足です。ピンチでも最後までマウンドに立ちたかった」

 八回に再びマウンドに立つと、変化球を織り交ぜて3人で締めた。

 高校入学前、多古のチームの雰囲気に憧れて町外から進学。一帯は米どころで、実家も米農家。手塩にかけて育てた米を食べ、3年間で体重は10キロ近く増え、球速も増した。「色々とサポートしてくれた両親にありがとうと伝えたい」=船橋(鈴木逸弘)